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IT系企業とは?

一般消費者はIT企業というと海外の有名なB2Cサービス企業を思い浮かべる可能性があります。
海外のB2Cサービス企業
Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft、Twitter、NetflixしかしながらIT企業には上記のような有名サービスの会社だけでなく様々な会社があります。
IT系の企業の例
システム請負・システムインテグレーター企業、パッケージベンダー企業、通信系企業、ハードウェア系企業、ウェブサービス系企業、ゲーム企業の一部日本国内ではシステムインテグレーター(SIer)の比率が大きく、システムインテグレーターとその周辺企業・一部のウェブサービス系企業をIT業界と示す場合が多いです。
特にシステム請負業の市場規模は大きく、様々な会社で何かしらのシステムニーズがあるため、システム開発やシステム運用を請け負います。請負の形態は受託開発・労働提供(SES)・ソリューション・システムコンサル・システム導入、保守など様々ですが、企業のシステム課題を請け負う点では同じです。(会社により、解決方法や得意分野、担当工程が異なります。)
中でもシステムインテグレーター(SIer)はシステム請負の分野では最も大きな存在で、大企業や官公庁などの規模が大きなシステム案件を請け負います。請け負った案件は部分的に様々な下請けのシステム会社に発注される構図です。またシステム会社は請負業を軸としながら自社のプロダクトやB2Bサービスを持つ場合が多いです。
システムインテグレーター(SIer)の例
- NTTデータ
- TISインテックグループ
- 日立ソリューションズ
- CTC
ウェブサービスの例(主にベンチャー系企業)
- ヤフー
- 楽天
- サイバーエージェント
- DeNA
- LINE
B2Cウェブサービスの会社は一般の知名度が高い会社もあり、中でも「ヤフー、楽天」は規模が大きくなっています。有名なサイトを運営する会社もありますが、会社規模としては思っているほど大きくない場合が多いです。またリアル事業(卸やモノ販売、営業、金融等)とITサービスを組み合わせたパターンが多いため業界の境が曖昧です。その他自社でちょっとしたECサイトを持っている程度で自らIT系を名乗る会社もあります。
IT系事業は種類が非常に多く、どこからどこまでがIT企業なのか厳密に定義することは難しいです。
会社のタイプ | 具体例 | |
---|---|---|
確実にIT企業と言える | IT技術で新しいタイプのサービスを提供する会社 | 海外IT企業(外資IT) |
システム請負業を軸にする会社 | システム受託、システム保守、システムコンサル、SIerなど | |
ITプロダクトやITサービスを提供する会社 | パッケージベンダー、B2Bサービス | |
インフラサービスの会社 | ホスティング事業者、インフラ系サービス | |
IT企業ではない場合がある※ | コンテンツやメディアを軸にする会社 | ウェブ媒体会社、ゲームアプリ、音楽サービスなど |
リアル×ITで事業展開する会社 | 金融、EC、オンライン旅行など | |
ネット広告関連の会社 | ネット広告代理店、プロモーション |
※事業ドメインや事業実態がITから遠い場合がある

「IT = Information Technology」。テクノロジー(技術)を使いこなしていればIT企業と言えるでしょう。ウェブ通販会社はIT企業とは言えませんがAmazonはIT企業です。ネット広告を取り扱っただけではIT企業とは言えませんが、技術を取り入れたサービスを持てばIT企業の仲間入りです。
IT系企業の4つのタイプ
IT系企業を「日系大手IT企業」「中小(中堅)システム企業」「ベンチャー系IT企業」「外資系IT企業」に区分しタイプ別に説明します。会社タイプ別にビジネスモデル・社風・給与水準の傾向が異なります。
日系大手IT企業 ~安定重視な人に向いている~
日系大手IT企業はシステム請負業・ITサービスなどを主要事業としており、官公庁や大企業の重要かつ大規模なシステムを担います。請け負ったシステム案件は部分的に下請け会社に発注されたり協力会社からの人材を活用し、システムを開発します。国内のシステム会社の中で上位に位置し、大規模案件を束ねる日系大手IT企業はシステムインテグレーター(SIer・エスアイアー)と言います。
待遇と働きやすさのバランスで見れば大企業は良いですが、自分とのマッチ度を諸々考慮すると常に大企業が良いという事はありません。特に「自分の好みを優先したい、自分の方針を試したい、高い報酬を狙いたい(ハードでも稼ぎたい)、若くても稼ぎたい、特化したスキルを磨きたい」などの場合は、ベンチャーや外資の方がマッチする可能性があります。
中小(中堅)システム企業 ~多種多様~
中小(中堅)システム企業は、システム請負業(直請け、他のシステム会社(SIer等)からの請負)、パッケージベンダー、ITサービスなどを提供する会社です。中堅、中小規模のシステム会社は大量に存在し、業態・社風など多種多様で一緒くたにはできません。多くの会社は労働集約的なビジネスであり、人材不足が原因で伸び悩む会社も多いです。そんな中「強みのあるシステム請負」や「サービスやパッケージがうまくいっている会社」は規模のわりに高収益な会社もあります。「着実なシステム請負業務と利益率が良いITサービスを持ち合わせた会社」は中長期的にも強いでしょう。
労働環境はブラックな会社もあればホワイトな会社もありえます。ただし比較的幅広い人が働く事ができ、ベンチャー系よりは建設的な社風です。
ベンチャー系IT企業 ~自分好みで選べる~
ベンチャー系IT企業のビジネスモデルは非常に幅広く、サービス提供、ゲーム、メディア、コンサルティング、ツール、顧客もB2C, B2Bなど様々です。規模も様々で20,30名程度の会社からメガベンチャーのように1000名以上の会社もあります。様々な会社が存在し選択肢が多い分、自分好みで会社を選択できます。またベンチャーは人集めに積極的です。規模に関係なく積極的に採用を行っている場合が多いです。
そしてベンチャーでは無理をする会社も存在します。そのため明確な目的や意志を持った人にしか向かない場合もあるでしょう。
外資系IT企業 ~世界展開する事業に携われる・報酬が良い~
外資系企業は海外である程度以上成功した会社であり、成長が見込めるため日本に進出しています。外国に進出できるほどの体力があり、会社規模もある程度以上の会社です。
主な事業は自社製品であるサービス(ウェブサービス・ITサービス)・プロダクトを軸に展開する会社が多く自社製品の販売、もしくは自社製品を軸にしたコンサルや請負などを行うが多いです。(単純なシステム請負の会社は非常に少ないです)
外資系IT企業の良い点としては世界展開する事業に携われる、報酬が良い点などが大きなメリットでしょう。
企業ジャンル別のザックリ特徴
ザックリとした企業ジャンル別の特徴です。会社のタイプは多々あり一概には言えませんが無理やりまとめると下記のような傾向です。
会社の種類 | 特徴・傾向 |
---|---|
日系大手IT企業 | 真面目な人が多い。年功序列的。法令遵守。年齢が幅広い。 |
中小(中堅)システム企業 | 多種多様。年齢も幅広い。真面目な人が多い。 |
外資系IT企業 | 実力主義。専門性や目標が高め。積極的で優秀な人が多い傾向。 |
B2Cウェブサービス(ベンチャー系) | 多種多様。比較的自由。ジャンルが幅広い。 挑戦的な反面、中にはグレーゾーンに手を出す会社もある。 |
プロダクト・パッケージベンダー (ベンチャー系) | 堅実な人が多い。比較的合理的。 セールスが多い会社もあればエンジニアが多い会社もある。 |
コンテンツ・ゲーム(ベンチャー系) | コンテンツが好きな人が多い。自由。若い人が多い傾向。 |
ベンチャー・外資はキャリアの通過点

ベンチャーや外資系企業などの転職者が多い会社は、いつかは転職する事を当然と考えている人がほとんどで、基本的にキャリアの通過点です。
終身雇用の会社のように先輩社員が必ずしもロールモデルにはならず、個々で自分のキャリアを考えていく必要性があります。そのため次の転職のために有利なる業務経験を自分で考え身に着け、準備していく必要があります。
転職は非常に早い人で1年程度、多くは3年~5年で転職する場合が多いです。(少数では6か月以内で辞める人、逆に10年近く在籍する人もいます。) 他で自分に合った良い求人が見つかると転職していきます。
そんな中、新卒が入社する会社も存在するため、新卒の人は退職する人達を見て色々と思う人もいるでしょう。
IT企業は給与が高いのか?
様々な業界の中で「情報通信業(IT系企業)」は「やや高めな業界」と言えます。しかしながら多くの会社が高めというわけではなく、低い水準の企業も存在する業界です。IT企業の給与状況について概要を説明します。
IT企業のキャリア・年収推移
IT企業のキャリア・年収推移の例を紹介します。会社規模・職種・事業内容などを想定した架空のデータで例が見れます。営業、企画職、デザイナーなどの非エンジニア職は下記よりご覧下さい。
※ITエンジニアのキャリア・年収推移はこちらです。