リモート面接の注意点 ~リモート面接の事前準備~

コロナ以降、急激にオンラインでのリモート面接が普及しました。リモート通話は便利ですが、電話のように安定しておらず予想外のトラブルに合う可能性があります。特にリモートに慣れていない方の場合は事前に友人や家族とリモート通話を行い、リモート通話に慣れる事を推奨します。リモートに慣れていない方の場合、相手側にとって違和感のあるコミュニケーションを取ってしまう場合もあり得るため、面接が不利とならないよう事前に慣れておきましょう。リモート通話でありがちな問題をピックアップします。

リモート面接の事前準備を大切にする(写真:Unsplash)

ありがちな問題

音声が小さい

声の大きさ、機器の問題、PC設定、マイクとの距離などが原因で音声が小さくなってしまうケースが多々あります。実際に通話テストして音量チェックを行い、問題があれば解消する事が推奨です。 

返答が非常に遅い

リモートではわずかにタイムラグがある事に加え、人によっては通常の会話時以上に間があり、返答が遅くなるケースがあります。返答が遅いと印象は良くないため、大きな間を作らずに回答する事を意識します。

返答が無い/相槌が無い(些細な返答・相槌が無く、聞いているかわからない)

リモートでは些細な反応を表現しにくいため返答が無く、相手が聞いているかわからないとみなされ、印象悪化に繋がる恐れがあります。コミュニケーションが上手な人の場合、問題は起きにくいと思われますが、そうではない人の場合は、能動的に聞いているメッセージ(返答/相槌)を意識します。

雑音が入る / 音が割れる

リモート通話では自分が気付かないうちに雑音が入り、相手が聞きにくくなる場合があります。雑音の原因は、「周辺の音」、「自分の何らかの操作」、「マウスやキーボードの音」、「エコー(スピーカーからの音がエコーしてしまう)」「機器の問題」などです。 軽微な場合は問題ありませんが、会話に支障が出る場合もあるため、問題を認識し解消します。自分が把握してない箇所で雑音が入ってしまう事があるため、注意が必要です。

声質・話し方(滑舌など)が原因で聞き取りにくい

声質・話し方(滑舌など)によっては音声が非常に聞き取りにくくなってしまうケースがあります。癖や声質は簡単に変えれませんが、極力「はっきり話す」や「早口で説明しない」、「聞き取りやすい単語を選ぶ」などの努力により、状況が改善する可能性はあるでしょう。

操作に慣れていない

通話中、相手から設定や機器の操作依頼をされる場合があります。(ex: 画面を共有して下さい。チャットで送って下さい。ファイルを添付して下さい。カメラが見れないようなので、有効にして下さい。) そのためツール・設定に慣れていない方の場合は、事前に操作に慣れておく事が推奨です。

話が長すぎる

普段会話のまとまりがなく会話が長い人が、リモートで余計に長くなってしまうケースがあります(相手の反応が見えないため完全に自分のペースとなり、話が長くなると思われます)。時間を意識しながら説明するのが良いでしょう。

不利な例

面接官:「前職の退職理由はどのような理由ですか?」
求職者:「(・・長めの沈黙)。希望の役割ではなかったため、~~~~~(音声が小さい)。」
面接官:「得意な業務を教えて下さい。」
求職者:「(雑音・・・)。私の得意な業務は、、、(沈黙)、~~~~~になります。」
面接官:「(聞き取りにくく、一部は何を言っているのかわからない。コミュニケーション能力が不安だ。)」

良い周辺機器と良い通信環境を導入する

マイク・カメラ・スピーカー機器のチェックを行い、性能が少しでも悪いと感じた場合は事前に機器の改善が推奨です。PCの内臓機器が良くない場合は、外付けカメラ・外付けマイクなどを購入します。面接は非常に重要なため、些細なトラブルで破談にならないよう、惜しまずに機器を改善しておくのが良いでしょう。仮にわずか数回の面接でしか利用しない場合でも、勿体振らずに準備するのがお奨めです。

不利な例

面接官:「また音声が途切れたので、再度説明をお願いします。」
求職者:「申し訳ありません。聞き取れなかったため、もう一度お願いします。」
面接官:「・・・、再度お願いします。」
求職者:「私は経営企画職として、~~~~(音声小さい)。通信切断。・・・通信再開。」
面接官:「(リモート業務が基本なのに、これでは不安だ。) ありがとうございました。」

リモート通話の伝達力は、人によって異なる

リモート通話の伝達力は「リモートに慣れたコミュニケーション」「機器」「設定」「ツール」「通信」「声質」など、様々な要因で変動します。また対面のコミュニケーションとは異なる印象を与える可能性があります。
人によって有利・不利が異なるため、「人と同じでこれくらいなら大丈夫だろう」のように楽観視はせず、客観的に「聞き取りやすさの問題・課題がないか?」のチェックがお奨めです。