転職活動はどのくらいの期間がかかるのか?

転職活動はどのくらいの期間がかかるのか?(写真:Unsplash)

どのくらいの期間がかかるのか?

転職活動の期間は人によって大きく異なります。一つの企業のエントリーから最終確定までは年収や役割・雇用形態にもよりますが、1か月程度はかかります。(面接3回程度と各ステップでの検討で時間がかかります)

各選考での検討(待ち)

書類選考 → 待ち → 1次 → 待ち → 2次 → 待ち → 最終 → 待ち → 確定

人によっては非常に短期で決まる場合もあり得ますが、長い場合は3か月以上かかるなどもあり得るでしょう。途中の面接で落とされてしまうと再スタートとなってしまうため、別の企業にもエントリーしていきます。1社の選考に時間がかかるため、複数の会社を同時並行で進めるのが一般的です。

また確定後も業務引継ぎ期間が必要で、次の会社に入社するまである程度の時間がかかります。仮に転職活動を開始して3か月後に確定し入社日を2か月後とすると、5か月後に転職することになります。この5か月というのは非常に長い方ではなくありきたりなケースです。長い場合は、転職活動で半年かかり、その後業務引き継ぎなどを行い退職まで半年程度で、転職活動開始から新しい会社に入社するまで約1年かかる場合もあります。また退職の意思を伝えると上役から引き留めや給与条件改善もあり得るでしょう。

参考: 転職活動の流れ ~エントリー・面接・確定・入社までの流れ~

企業から返答が来ない場合は?

企業からの選考結果の待ち時間は、数日で回答が来る場合もあれば、1週間~2週間程度、長い場合は1か月、2か月程度かかる場合もあり得ます。その際、企業に返答時期を聞くのは”あり”ですが、何度もしつこく聞くのはよくありません。また返答時期が「未定」と言われてしまった場合は他のエントリー者と比較している可能性があり、待つしかありません。検討に非常に長い期間がかかっている場合は可能性は低いと考え、他社の選考を進めるのが良いでしょう。

選考で時間がかかる主な理由

選考で時間がかかる主な理由は下記の通りです。

スピーディに決まる場合もある

求職者が非常に良い人材の場合、他の会社より早く確保するためにスピーディに確定するケースがあります。イレギュラーで面接を短縮したり、1次面接の後にほぼ確定しオファー面談(条件詰め)に入るケースもあり得ます。非常にスピーディな場合、1週間程度などの短期間で確定する場合もあるでしょう。

スカウトされると非常に楽

採用活動の中には、稀に経営者や事業部門(部門決裁者)から直接声をかけスカウトする場合があります。スカウトサービスの利用ではなく取引先や知人などのツテで直接声をかけるケースです。この場合、面接や各チェックなどの選考も緩めになり、諸々手続きが楽になる場合が多いでしょう。

退職日はいつ頃が良いのか?(退職通知について)

退職日はいつ頃が良いのか?労働基準法では2週間前の通知で退職可能となっていますが、会社の雇用契約では1か月前通知としている会社が多いでしょう。ただし1か月後ジャストで退職するというのはやや一方的です(1か月の場合、有給消化もあり実質勤務2週間程度も考えられます)。常識的な期間(1.5か月後~3か月後)で調整するのが良いでしょう。一般的な会社員の場合、仮に会社側が「6か月後にして欲しい」のように長い期間で打診された場合でも、転職先からの希望を聞いて転職先を優先した方が良いでしょう。

退職通知のタイミング
  • 労働基準法 : 2週間前 → 法律が最も優先される
  • 会社の雇用契約 : 1か月前告知が一般的
  • 業務上の常識 : 1.5か月前 ~ 3か月前程度

会社側に非がある場合は?

会社側に非がある場合は1か月前通知で十分です。給与未払いなど状況が酷い場合は2週間前で問題ないでしょう。退職は労働者の権利のため、会社側が強制できる事ではありません。ただし2週間前通告は異常ではあるため、やむを得ない場合で活用するのが良いでしょう。


また会社側と揉(も)めて、状況が深刻な場合は社労士・弁護士などへの相談がお奨めです。労働基準法では労働者に有利な条件が定められていますが「人間関係のトラブル」「村八分のような状態に陥る」「予想外のトラブルに発展する」など、雇用以外のトラブルへ発展する可能性もあり得るためです。そのため深刻な場合は、専門家に外部視点の客観的な判断を依頼するのがお奨めです。専門家が会社に説明する事が自分とまったく同じ内容でも、第三者が介入することで結果がまったく異なって出る可能性もあります。